オペラ『森は生きている』


わがままな女王の気まぐれからはじまった
かごいっぱいの金貨につられた
マツユキ草探し
むりやり冬の森へ行かされた
〈むすめ〉が 出会ったのは
〈時間〉をつかさどる自然のまもり手
一月から十二月までの
十二人の〈月の精〉たちだった
“もえろ もえろ あざやかに”
月たちが歌う焚き火のぬくもりのなかで
〈むすめ〉はなにをもらったか?
女王はなにを学んだか?


2019年12月15日(日)14:30開演(14:00開場)
会場: 広島市東区民文化センター・ホール
チケット料金:全席自由席・当日ひとり500円増し
おとな 4,000円 こども 3,000円(高校生まで)



スタッフ

原作 サムイル・マルシャーク(湯浅芳子訳による)
台本・作曲 林光
演出:大石哲史
美術:池田ともゆき
衣裳:半田悦子
照明:成瀬一裕
振付:楠原竜也
舞台監督:久寿田義晴
演出助手:立山ひろみ
音楽監督:萩京子


出演

一月・総理大臣:武田茂
二月・カラス:大久保哲
三月・女官長:齊藤路都
四月・警護隊長:泉篤史
五月・ウサギ:荒井美樹
六月・もうひとりのむすめ::豊島理恵
七月・むすめ:鈴木裕加
八月・オオカミ:冬木理森
九月・おっかさん:彦坂仁美
十月・女王:青木美佐子
十一月・兵士:大石哲史
十二月・博士:佐山陽規(客演)


ピアノ:榊原紀保子

ものがたり

新しい年を迎える大晦日、わがままな女王が、四月に咲くマツユキ草がほしいと言い出したために、国中は大さわぎ。ほうびの金貨に目がくらむ継母のいいつけで、マツユキ草を採ってくるようにと一人の娘が真っ暗な森に追いやられます。 そこでは十二月の精たちがたき火を囲んで新年の儀式の最中でした。 娘の話を聞いた四月の精は、他の月たちに頼んで一時間だけ「時」をゆずってもらいます。娘はマツユキ草を手に入れましたが、それを渡された女王は、自らマツユキ草を摘むために吹雪の森へと出かけます。しかし、そこで待ちうけていたものは…。

作曲家より

オペラ『森は生きている』は、この物語を知らない、こんにゃく座のオペラを見たこともないすべての人たちに捧げられるが、同時に、物語で、劇で『森は生きている』に出会ったことのあるすべての人たち、とりわけ、『十二つきの歌』や、『カラスの歌』を歌ってくれた知り合いの、そしてまだ会ったことがないたくさんのこどもたちにも捧げられる。(林光)